自転車の取り締りが大きく変わる

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ブリット野口です。
自転車の違反に交通反則切符(青切符)を交付する制度の導入が検討されている。

「青切符交付制度導入後の自転車取り締りのイメージ」

➀指導警告票
対象年齢:全年齢
手続き:警告票交付(反則金なし)
主な違反内容:信号無視・一時不停止・通行区分違反・通行禁止違反・遮断機立ち入り・歩道の通行方向違反・携帯電話使用・緊急自動車妨害・公安委員会遵守事項違反

➁交通反則切符(青切符)
対象年齢:16歳以上
手続き:反則金を納付すれば起訴が免除 
主な違反内容:悪質性や危険性が高いもの

➂交通切符(赤切符)
対象年齢:14歳以上 
手続き:基礎を見据えた捜査
主な違反内容:酒酔い運転・酒気帯び運転 

現行の取り締りでは、悪質な違反には赤切符を交付するが、起訴を見据えた捜査が必要なため、時間を要する。軽微な違反には「指導警告票」という紙を手渡すが、罰則はなく、違反抑止の実効性が問題となっていた。
現場の手続き時間は赤切符の場合40~50分。青切符は10~20分で反則金を納付すれば起訴されず、捜査の必要もなくなる。
導入は違反者の負担軽減に繋がり、警察の効率的な取り締りや指導によってルール順守意識の高まりも期待できる。

青切符の適用年齢は交通ルールの最低限の知識があり、バイク免許が取得できる16歳以上としている。刑事罰が科される14歳以上から16歳未満の違反は従来通り赤切符で対応する。
青切符対象の違反行為は比較的軽微な115種類を想定。実際の取り締りでは「重点対象行為」となる「信号無視」「遮断機立ち入り」「携帯電話使用」を中心に摘発する。違反を認知した警察官の警告に従わなかったり、具体的な危険を生じさせた場合に悪質性と危険性の高さを判断して交付する。
酒酔い運転など20種類の悪質な行為には赤切符を交付する。酒気帯び運転も対象となる。交付される切符の種類を問わず、違反行為を繰り返すと運転者に講習の受講命令が出される議論もされている。

有識者会議はこれらの案を踏まえ、2024年1月に最終報告をする予定。制度導入が提言されると通常国会に道交法の改正案が提出される。

<引用:佐賀新聞>

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