人とまちと自転車

Categorised in:

ブリット野口です。

豊かな街には、様々な軸による「混じりあい」がある。
理想的な街には「混じりあう」というキーワードが欠かせない。魅力的な街は単一性ではなく、多様性にあふれている。世代、目的、時間、自然と人工、部分と全体が、それぞれに混じりあい、融合している。
街は長い時間をかけ、小さな変化を積み重ね、新しいものを取り入れ、次世代に繋いでいく。それが「文化」となる。

文化の本質は繰り返すことにある。過去からのやり方を95%継承し、新しいことを5%加えて進化させ、洗練させ、続けていくこと。この連続性が、文化を形成する最も大切なプロセスである。この文化の形成を支えているのが、人の営みであり、知性と感性を生かした暮らし、刺激と発見のある多様な人との関りが、個々のライフスタイルに彩を加え、その積み重ねが、豊かな生き方に繋がっていく。

テクノロジーは、今後さらなる進化を遂げていく。そして、リアルがより重要なってくる。体験を共にして繋がりを強く広く持つことの重要性が増す世の中にとって、社会との関りを広げ、接点作りを容易にする自転車がもたらす価値は、さらに高まっていく。これからは「自転車と一緒につくる健康的で豊かな暮らし」という視点も必要である。

「Cyclingood」より抜粋

Tags: