高騰する電動アシスト自転車

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ブリット野口です。

「高騰する電動アシスト自転車」
日常生活の足として定着した電動アシスト自転車の値上げが広がっている。
コロナ禍で「密」を避けて移動できる交通手段として人気が高まったことに加え、原材料や部品が世界的に不足していることが背景となっている。
電動アシスト自転車は、コロナ禍で販売を伸ばす「勝ち組商品」として注目されていたが、販売価格の上昇が先行きに影を落としている。

「電動アシスト自転車の値上がりの背景」
➀公共交通機関を避けるために通勤・通学用の需要が拡大した
➁鉄・アルミなど素材価格が高騰した
➂新型コロナ感染拡大で部品生産が停止した
➃世界的に半導体が不足した

「通勤・通学の需要拡大」
省エネ性能や軽量化など最新モデルの電動アシスト自転車を通勤目的で買い求める人が増えている。チャイルドシートを取り付けできる売れ筋モデルは昨年から約1割値上がりし、15万円前後になるなど、価格が高騰している。ブリヂストンサイクルは、昨年10月に2~5%の値上げに踏み切った。値上げは約3年ぶり。
「素材価格の高騰」
米国や中国などの景気回復で需要が高まったアルミや鉄などの素材価格が上昇している。特にアルミは中国の電力不足による生産減、原料を生産するアフリカ・ギニアでの政変が影響している。
「部品生産の停止」
新型コロナウィルスの感染拡大で、東南アジアなどで実施されたロックダウン(都市封鎖)が影響している。自転車部品生産大手のシマノは、ブレーキや変速機を生産しているマレーシア工場で一時的に稼働停止となった。
「半導体の不足」
電動アシスト自転車は欧州でも販売を伸ばしている。主要部品である半導体は、世界的に不足し、各国で取り合いになっている。

「勝ち組から販売減少へ」
電動アシスト自転車は上り坂でも楽に走れるとして、人気が高く、2021年1~10月の出荷台数は前年比9.3%増の66万8402台だった。
業界の事情通は「今後は値上げが買い替え需要を鈍らせ、販売減に転じる可能性がある」と予測している。

「スポーツバイクも15~20%の値上げ」
スポーツバイクメーカ―も値上げが始まる。
業界大手のジャイアントは2月から値上げに転じる。昨年9月に注文していて入荷を待っている自転車も値上げになり、旧価格で注文した消費者へ値上げの連絡をするのが心苦しい。生産地の人件費高騰、コンテナの不足による輸送費の高騰が影響していて、他のメーカーも同調した動きになる。「手元に届くまでにさらに価格の変動があるかも?」と、当店では商談で注意を促している。

「今後の展望」
昨年はクロスバイクやロードバイクの商談が増えたが、完売で自転車の販売が少なかった。今年もファーストオーダーで完売になっているものが多く、2022年も販売台数の減少は確実となり、経営状態の悪化は否めない。
モノからコトへ消費が変化していく社会情勢を鑑み、今後は新たな可能性を探っていく。
引き続き、異業種とのコラボなど、自転車を使って地域の問題を解決できるような取り組みにチャレンジしていきたい。

※内容の一部を読売新聞より引用しています。

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