草刈機のカスタマイズ

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ブリット野口です。

田舎暮らしに必要な道具といえば草刈機とチェーンソー。
愛用している草刈機の「カスタマイズ」を紹介します。

「草刈機とは?」
草刈機は外観の構造により「Uハンドル肩掛式、ツーグリップ肩掛式、背負式」の3種類に分類することができる。一般的には、Uハンドル肩掛式がよく使われているので、この構造を簡単に説明する。Uハンドル肩掛式刈払機は、エンジン、メインパイプ、刈刃から構成されており、操作するときはメインパイプに固定されたUハンドルを握り、左右に動かして草刈作業を行う。また、ハンドルにはスロットルレバーが取り付けられており、これを調整することでエンジン回転を上げたり下げたりすることができる。

私が愛用している草刈機は2ストロークエンジン。U字ハンドル肩掛式はシンプルな構造で定期的なメンテナンスを行えば、20~30年は使える。ハーネスやエアフィルターなどの消耗品は交換している。20年前に購入したマキタEM227は廃盤となったが、小野農機具店でキャブレターの整備を施してもらってからは、すこぶる快調だ。

「メンテナンス」
作業が終わると、洗浄し、コンプレッサーでエアブロー。水分を飛ばし、乾燥させる。チップソーを外し、「刃が欠けていないか?」を確認をしている。
混合燃料はガソリンとワコーズのV2Rを「50:1」で混ぜたものを使っている。

「ポジションの変更」
身体の右側に機械をセットする半身のポジションとなる。シャフトにハンドルが付いているがオフセットされていない。刃の回転は半時計回り。右から左へハンドルを動かし、作業をする。左右対称の自転車運動と違い、違和感があったので、自転車の部品を使ってオフセットしたポジションに変更した。慣れ親しんだライザーバーやシフトレバーを流用したスロットルレバーは、違和感のないポジションとなり、作業効率が上がった。

「ハーネスの交換」
既製品は肩掛式のベルト。重量配分を考え、2点式のハーネスに変更した。自分好みのポジションを見つけると、2時間連続で作業ができるようになった。疲れは減ったが、連続運転は手が痺れるので防震手袋を使っている。

「重心の調整」
ハーネスとシャフトを繋ぐ取付位置を変更した。刃の位置を前方に出すことで作業面積が増えた。重量バランスはフロントヘビーとなるが、刃先を地面と接触させることでバランスを取っている。ジズライザーの取付で地ズリ作業が可能となった。

「スロットルの変更」
平成23年以降、安全装置のない固定スロットルは生産中止となっている。マキタEM227は旧式レバーだった。スロットルレバーが劣化したのでシマノ製シフトレバーを流用している。エンジン停止には、モータ―サイクルのキルスイッチを流用している。瞬時にエンジン停止ができるので問題はない。素早い動作で基準の5秒以内をクリアしている。

<環境及び使用状況>
草刈作業のフィールドは決まっていて、パンプトラックの芝、法面の雑草など。作業面積は狭い。ピーク時は週に1回の草刈作業を行うが、農作業ではなく、趣味の草刈作業である。

「安全について」
個人的な意見だが、草刈作業には「操作技術の習得、機械の知識、メンテナンス」が必要であり、フィールドの状況を理解し、的確に道具を使いこなせば、安全な作業ができる。
個人作業のため、刈払機の操作資格は有していないが、労働安全衛生法では、刈払機を操作する際の資格として「事業者が労働者に刈払機を使用させる際には、刈払機取扱い作業者の安全衛生教育を受講させること」と規定されている。

5年前から草刈機のポジションに違和感を覚えていたが、交換できる部品がなかったので放置していた。しかし、自転車の部品を流用できることに気づき、ようやく理想の形に辿り着いた。メーカーはカスタマイズを推奨していないが、強度、耐久性、安全について、音や回転数から機械の状態を把握し、点検整備を行えば、自転車と同じ安全な道具になる。安全装置は自分自身であることを忘れてはいけない。

<数字で判断する>
エンジンの回転数を見るためにデジタルタコメーターを取付した。チップソーの切れ味をエンジンの回転数でチェックしている。切れ味と回転数の関係性を理解するとチップソーの種類や研ぎ方の方向性が見えると思い、今季から採用している。インドアトレーニングでペダリングを数字で捉えると理解しやすかったので、草刈作業もデータが欲しくなり、サイクルコンピュータ感覚でチェックしている。

<草刈の本質とは>
➀草刈機は、刈刃、チップソーを動力で回転させた長い柄の鎌であり、それを人間が操作しているだけ。
➁草刈機は、草刈鎌が発展した道具で、人間が「草刈鎌」を使って、雑草を刈っていることに違いはない。
➂雑草を刈る場所の状況に応じて、刈刃、チップソーを選定する。刈刃、チップソーに適した上手な刈り方で草刈の良し悪しが決まる。(日光製作所より)

私が感じていた疑問が少しだけ解決した。草刈機は「鎌」であることを忘れてはいけない。
➀フィールドに適応した道具を使うこと
➁身体の動きを意識すること
➂疲れにくい重心を考えること

草刈作業の本質に気づいた私は、日光製作所の岩間式チップソーを試すことになるのだった。(続く)

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