自転車で多久の魅力を探す

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ブリット野口です。

「多久市の立地」

多久市は佐賀県の中央に位置し、四方を山に囲まれ、中央部は牛津川が流れる盆地地形だ。人口は約2万人、20年前と比べると20%も減少している。

道祖元町の飛石

「多久市は本多久と東西南北の多久町から成り立つ」

多久市で開催している「里山サイクリング城下町コース」は、レンタルバイクを使って、梶峰城の城下町として栄えた多久町を中心に巡る自転車散策だが、歴史探訪ではなく自転車を身近に感じてもらうことが目的である。
サイクルピクニックでは、ローカルガイド育成も兼ねて地元の人に案内役をお願いした。地元の人が大切にしている場所を案内するので、地域とコミュニケーションができる自転車愛好家の存在は心強い。

三菱古賀山炭鉱跡

「多久市の背景」

多久市は江戸時代より石炭の採掘が行われ、昭和35年には佐賀県の4割の採掘量を占めていたが、エネルギーが石油へ移行し、石炭産業は衰退した。多久市の炭鉱は昭和47年にすべて閉山したが、竪坑櫓、ホッパーなど炭鉱の遺跡が残っている。また、市内には神社、仏閣が多数あり、集落には堂や祠が祀られている。

「炭鉱と石仏を巡るサイクリング」

肥前狛犬や恵比寿など石仏が多数あり、炭鉱遺跡と石仏を巡るサイクリングを検討している。現場に赴き、地域の人から昔話を聞いて、ストーリーを考えている。ルートを繋ぎ、試走を繰り返し、歴史を知ると「まち」に愛着が沸いてくる。

肥前狛犬

「肥前狛犬は石像物ファンの中でも人気ナンバー1」

自転車で多久の魅力を探すことは、多久の歴史にアプローチすること。そして、肥前石仏の最高傑作「肥前狛犬」を知ったことから、地元の唐津市厳木町、相知町で開催された石仏ウォーキングへ参加し、松浦党の歴史から多久の梶峰城の背景を学ぶことになった。

厳木のウォーキングマップ

「まちづくりと自転車ガイド」

佐賀市内の恵比寿を巡るスタンプラリーが開催されたとき、顧客と一緒に自転車で巡ったことがある。宝探しみたいで楽しかった。この時、自転車散策はウォーキングマップとドライビングマップを組合わせるとちょうど良いと感じた。自転車の魅力は、免許を必要とせず、誰でも気軽に使えること。それ故、安全に配慮したコース作りや案内役も必要になる。従って、「まちづくり」に自転車を活用する場合、レンタルバイクの設置だけではなく、自転車ガイドの育成も必要になるという結論に至った。

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