肥前狛犬を巡る旅「相知」

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ブリット野口です。

「5回目の肥前狛犬を巡る旅は唐津市相知町」

唐津市相知町に残る松浦党が愛した石仏と里山の紅葉を巡る自転車散策に7名が参加した。

肥前狛犬は一体のみ。寺の山門や磨崖仏を巡り、相知町のありふれた日常を案内した。

クルマがほとんど通らない小道を選び、目的地へ向かう。すれ違う地域住民と挨拶を交わす。
地域の名所を巡るだけではなく、地域住民と情報を交換し、自転車の新しい価値を伝えることに喜びを感じる。

「砂利道の向こう側」

砂利道を走るため、参加条件をマウンテンバイクまたはグラベルバイクにした。
集落と集落を繋ぐ林道にはあちこちにイノシシの痕跡が残る。耕作放棄が増えると獣との境界線が曖昧になる。

「クラブハウスで昼食」

昼食はアンクルジャムの塩パンと明太フランス。定休日に無理を言って焼いてもらった。

コーヒーブレイクで肥前狛犬の情報交換がはじまる。
里山サイクリングの事前調査は肥前狛犬に魅せられた自転車愛好家が担当。アマチュアカメラマンも参加し、撮影を楽しむ。試走と日程調整が私の仕事。

ブリットサイクリングクラブは自転車競技大会の開催を通じて、地域住民と交流を深めてきた。
コロナ禍で自転車競技大会の開催が難しい状況が続き、三密を回避した「里山サイクリング」の不定期開催でモチベーションを維持している。

肥前狛犬を巡る自転車散策は、地域資源の見直し、ルート設定など、サイクルガイドに必要な知識を学ぶ研修の場になっている。

「体験」は五感を通して記憶に残る

先日、有田のサイクルガイドツアーに参加した。ガイドツアーは「バイクイズライフ」が監修し、「有田まちづくり公社」が運営している。ガイドは有田在住、不自由な暮らしをあえて体験する「タイマーの宿」の経営者。

バイクイズライフのレンタルバイクを使って、地域に根差したガイドと一緒に野草を集め、西有田の農村を巡る。
今回のプランは食材を集めてランチを楽しむ自転車散策。集めた野草やきのこをトッピングしたカレーを頂いた。
帰り道は、松浦鉄道に自転車を載せ、有田駅付近へ戻り、解散。
有田サイクルガイドツーリズムは、運営開始から半年ほど経過しているが、利用者はまだまだ少ないとのこと。

「サイクルガイドツーリズム」は、地域資源を活用するので先行投資が少なく、行政が自転車を準備すれば簡単に始めることができる。しかし、マナーを守り、地域の魅力を伝えるガイドがいないと地域住民とのトラブルが発生する。

「コロナ禍で自転車と釣りが人気となり、シマノ株価が上昇している」

ガイドビジネスの専門家である遊漁船長に話を聞いた。(ちなみに、船長はマウンテンバイク愛好家で、自転車も釣り道具もシマノ製品を愛用している。)

「コロナ禍でマナーを守れない釣り客が増え、釣り禁止の場所が増えた。その影響で遊漁船が人気となっている。
陸より沖のほうが釣れると思われているが、魚がいる場所を探索できないと全く釣れない。
風向き、潮流、水温など、データを細かく分析し、自然環境の変化を五感で感じ、魚がいる場所を見つけ出す。遊漁船は優れたガイドがいて成立するビジネス」

「サイクルガイドツーリズムも同じ」

地域のこと、自転車のこと、環境のこと、それぞれの魅力を深く理解したガイドが増えなければ、利用者は満足しないし、増えない。

ガイドビジネスとして、サイクリングをマネタイズするには、まだまだハードルが高い。旅先の体験コンテンツのひとつとして、宿泊業とセットにするなど、新しい組合せを考えてみたい。

〈バイクイズライフ〉https://bikeis.life/
〈タイマーの宿〉https://timer-no-yado.weebly.com/
〈有田まちづくり公社〉https://aritasu.jp/product/saga-arita-ride/

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