珈琲の想い出
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ブリット野口です。
「MOZU COFFEE」と出会ったことで珈琲が好きになった。
生産地、生産者、買付、流通、焙煎、抽出など、一貫して品質管理を徹底した珈琲を「スペシャリティコーヒー」と呼び、その珈琲を初めて飲んだ時、感動したことを覚えている。10年前の佐賀では、スペシャリティコーヒーはあまり知られていなかったはずだ。品質管理に手間をかけると、味は良くなるが価格も上がり、マニア向けの高級嗜好品となる。日本酒の「大吟醸」も同じ理由だ。特に鑑評会に出品する大吟醸は、雫搾り、斗瓶澱引きなど、普通酒の何倍も時間を有するため、生産数が極めて少なくなる。
自転車に置き換えると、スポーツバイクは、スペシャリティコーヒーや大吟醸に似ているが、素材選びから出荷まで、すべてを自社で管理をしているブランドは少ない。製造を委託しても品質管理が行き届けば、基本性能はそれほど変わらない。メカニックが「最終仕上げ」の組み立てや調整を施し、スポーツバイクは、ストレスなく軽やかに走る。しかし、優れた道具であっても、使い手とのマッチングができないと、道具本来の性能は引き出せない。良い道具を選び、使い手のスキルが上がり、性能が引き出せるようになると、もっと遠くまで軽やかに走ることができる。
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