ブリットサイクリングクラブの目的

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ブリット野口です。

「ブリットサイクリングクラブの目的はスポーツバイクの楽しさを伝えること」

「目的」
・操作技術を学び、安全にスポーツバイクを楽しむこと
・地域の人にスポーツバイクの楽しさを理解してもらうこと

「手段」
・ライダーのスキルアップ
・地域の人との交流

「方法」
・スクール、トレーニングでスキルを学ぶ
(1)パンプトラック
(2)トレイルライド
(3)インドアトレーニング
(4)ロードバイクトレーニング
・交流の場として競技大会を開催する
(1)七山カップ(自転車トライアル大会)
(2)鬼の鼻山MTB-XC(マウンテンバイククロスカントリー大会)

「自転車で地域の問題を解決できるのか?」

地域住民との交流の場であった競技大会の開催ができず、活動が停滞している。
「方法」を見直し、活動拠点の地域住民との交流を考えてみる。

活動拠点の唐津市厳木町は、高齢化、人口減少で、地域の草刈作業が疎かになっている。
管理が行き届かない山林が増え、里と山の境界線が曖昧になり、住宅地にイノシシが出没。数年前に人が襲われた。

「2022年は新メンバーが増え、大会運営メンバーを含め13名」

トライアル基礎テク講座やパンプトラックを使ったスクールは定期的に開催している。

昨年からスクールと合わせて林道や生活道路周辺の草刈作業を始めた。草刈作業は重労働なので地域住民から喜ばれているが、林道の草刈作業は安全管理の問題で申請が必要とのこと。ボランティア活動は簡単ではない。今後は行政と調整を行い、作業をすることにした。

行政によると、林道の見回りに手が回らず、情報の共有ができていないとのこと。自転車だから気付く情報が多数あるので、今後は狩猟や廃棄物監視員など、具体的な活用方法を検討していきたい。

「マウテンバイクで走り回ると地域住民と話す機会が増える」

狩猟免許の取得から1年経過し、マウンテンバイクを使ってイノシシの情報を集めている。
里と山の境界線である田畑が耕作放棄地になると林道整備が疎かになり、数年前から林道沿いに不法投棄が目立つ。

林道の藪を払い、見通しを良くすると、昼間のイノシシとの遭遇は減った。
近隣住民は「草刈作業で林道の藪が減り、イノシシは見かけなくなった。しかし、クルマが通りやすくなったことが夜間の不法投棄に繋がっているのでは?」との見解だった。

「イノシシの行動範囲が変化した」

箱罠にイノシシが入らなくなったと地元の猟師から情報を得た。猟犬を連れた猟師に山の中で出会った時も昼寝の場所が昨年と変わっているとのことだった。イノシシは環境の変化に対応して生き延びる。やはり、駆除だけではなく警戒させることも必要で、人が山へ入ることは行動範囲を狭めることになる。しかし、駆除しないと増殖するので、バランスが難しい。

イノシシの情報を集めるために山へ入り、痕跡を辿っているが、山の中は痕跡だらけで、素人が新しい痕跡を特定することは難しい。ということで、猟師見習中の私は、季節で変わる「餌」を観察している。追跡にはマウテンバイクを利用し、機動性を良くしている。不法投棄の見回りと兼ねて続けて行きたい。

<狩猟と自転車>https://csbullitt.com/%e7%8b%a9%e7%8c%9f%e3%81%a8%e8%87%aa%e8%bb%a2%e8%bb%8a/

「マウテンバイクと過疎地の幸せな関係とは?」

マウテンバイクに興味を持つと、フィールドの問題に直面し、自由に遊べる場所が少ないことに気づく。例えば、ロードバイクは道路を自由に移動できるが、マウンテンバイクが走る未舗装路は所有権が煩雑で自由に遊べるとは限らない。

マウテンバイクを気軽に楽しむことができる施設として「トレイルアドベンチャー吉野ヶ里」が注目を集めている。
ここで電動アシスト自転車をレンタルすれば、初心者が直面する「坂道を上る辛さ」より「下る楽しさ」が上回り、マウテンバイクの醍醐味である「浮遊感」を味わえる。

〈トレイルアドベンチャー〉
https://trailadventure.jp/access/yoshinogari

自転車競技に興味を抱いた人は熊本の吉無田高原で開催される「マウテンバイクフェスタ」への参加がオススメ。
マウテンバイクフィールドの管理や活動に携わっている人がたくさん集まるので、話を聞くと各地域の情報を得ることができる。

私自身、多くのマウテンバイクイベントに参加し、競技を楽しみながら、情報を得てきた。

そして、地元の人に自転車競技を知ってもらいたいと思い始め、公園での大会運営に手を出したが、コロナ禍で中断している。

公園を使った大会開催は、観客が多く、参加者には評判が良い。しかし、行政との調整が難しく、計画通りにいかないことも多い。続けることで信頼を得るしかない。

「2022年も品薄状態が続く」

コロナ禍と世界情勢の不安定が重なり、自転車の生産状況は芳しくない。初心者が求める入門用自転車を販売できないもどかしさを感じるが、当面はスポーツバイクを文化として広める活動に力を入れ、応援してくれる仲間を増やしていきたい。そして、引き続き田舎暮らしとマウンテンバイクの幸せな関係を探っていきたい。

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