遊びながらうまくなる!マウンテンバイクとパンプトラックの幸せな関係とは?
ブリット野口です。
マウンテンバイクに乗っている皆さん、普段どんな練習をしていますか?
「週末は遠征して、新しいコースに挑戦してる」
「やっぱりトレイルをたくさん走ることかな」
そんな声が聞こえてきそうです。
もちろん、それも素晴らしい練習方法です。しかし、もっと効率的に、そして何より「楽しく」うまくなる方法があるのをご存知ですか?
その答えは、パンプトラックです。
パンプトラック?聞き慣れない方もいるかもしれませんね。パンプトラックとは、ペダルを漕がずに、体の上下運動だけで進むように設計された、起伏のある専用コースのことです。
「本当にペダルを漕がずに進めるの?」
「何がどうマウンテンバイクの練習になるの?」
そう疑問に思った方もいるでしょう。そんなパンプトラックとマウンテンバイクの切っても切れない幸せな関係について紹介します。
なぜ、パンプトラックは最高の練習場なのか?
マウンテンバイクのライディングで最も重要なのは、「重心のコントロール」です。しかし、多くのライダーはペダルを漕ぐことに夢中になり、重心や体の動きを意識するのを忘れがちです。
パンプトラックでは、ペダルを漕ぐことができません。つまり、ライダーは強制的に重心移動と体の使い方に集中することになります。これがパンプトラックが最高の練習場である最大の理由です。パンプトラックの起伏をクリアするために、私たちは自然と以下の動きを学びます。
プッシュ(押す)
下り坂やコブの頂点から下りるとき、バイクを押し込むように体重をかけます。
プル(引く)
上り坂やコブの底から上がるとき、バイクを体の方に引きつけます。
この「プッシュ&プル」の動きをスムーズに繰り返すことで、推進力が生まれるのです。この動きこそ、マウンテンバイクのあらゆるスキルに繋がる基本中の基本です。
トレイルでのライディングを思い出してください。段差を乗り越えるとき、急な下りでスピードをコントロールするとき、タイトなカーブを曲がるとき。これらすべてに「プッシュ&プル」の動きが隠されています。
パンプトラックでは、この動きを何度も繰り返し、体で覚えることができます。ゲーム感覚で楽しみながら、無意識のうちに体が動くようになる。これが、パンプトラックの魅力であり、マウンテンバイクのスキルアップに直結する秘密です。
パンプトラックで身につく5つのスキル
パンプトラックでの練習は、皆さんのライディングを劇的に向上させます。具体的にどんなスキルが身につくか見ていきましょう。
➀重心移動と安定性
バイクと一体になって重心をコントロールする感覚が養われます。これにより、トレイルの凸凹や根っこ、岩などに乗り上げても、バランスを崩さずに安定して走れるようになります。
➁コーナリング技術
パンプトラックのタイトなターンをスムーズにクリアする練習は、シングルトラックのカーブを攻略する上で非常に役立ちます。体を倒すタイミング、バイクを倒し込む角度、視線の使い方など、基本的なコーナリングスキルが自然と身につきます。
➂効率的なライディング
わずかな起伏からでもスピードを生み出すパンピング技術は、トレイルでも有効です。無駄なペダリングを減らし、より効率的に、そして速く走れるようになります。
➃サスペンションの使い方
パンピングの動きは、サスペンションを効果的に使うことにもつながります。サスペンションのストロークを最大限に活かし、路面からの衝撃を効果的に吸収できるようになります。
➄ジャンプの基礎
パンプトラックのコブを利用して、バニーホップやジャンプのタイミングを掴む練習ができます。ジャンプが苦手な方でも、パンプトラックで反復練習すれば、安全にジャンプの感覚を養うことができます。
パンプトラックは、なぜ「幸せ」なのか?
パンプトラックは、ライディングの基本を学ぶ場所であると同時に、最高の遊び場でもあります。子供から大人まで、初心者から上級者まで、誰もがそれぞれのレベルで楽しむことができます。友人とタイムを競ったり、新しいラインを見つけたり、ただただ無心で周回したり…。
ペダルを漕がないから、疲労もたまりにくい。でも、体幹や下半身はしっかり使っているので、全身のいい運動になります。そして何より、自分の体がバイクをコントロールする感覚、路面と一体になる感覚は、一度味わったらやみつきになります。
トレイルライドが好きな方は、パンプトラックでスキルを磨いてからトレイルへ行ってみてください。きっと、今まで見えなかった世界が見えてくるはずです。
「パンプトラック、面白そう!」
そう思っていただけたら嬉しいです。全国各地に少しずつパンプトラックが増えてきています。ぜひお近くのパンプトラックを検索してみてください。
もちろん、当店でも、パンプトラックでの練習についてご相談に乗りますし、一緒に練習できるイベントを企画することも検討しています。
パンプトラックで、あなたもマウンテンバイクとの「幸せな関係」を築いてみませんか?