AIに10年分のブログを分析してもらったら、「解像度」が変わっていた

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ブリット野口です。

最近、10年以上にわたり書き続けてきた400本以上のブログ記事をAIに読み込ませ、対話できる仕組み「BULLITT SATOYAMA LAB」を作りました。
もともとは、里山ガイドツアーの参加者が予習や復習に活用できればと思って始めた取り組みです。しかし、実際には、私自身が一番利用しています。過去の記事をAIと一緒に振り返りながら、「自分は何が変わったのか」を考えていたからです。

分析結果は意外なものでした。狩猟を始めた。旅行業を取得した。里山ガイドを始めた。AIを活用するようになった。
表面的には大きく変化しているように見えます。しかし、AIは、「変わったのは活動ではなく、物事を見る解像度ではないか」と分析しました。その言葉に納得しました。

昔は塊として見ていた
若い頃の私は、自転車が好きでした。速く走りたい。レースで良い結果を出したい。新しい機材を試したい。当時の記事を読むと、自転車という対象そのものを見ていたように思います。もちろん、それは今でも好きです。しかし、現在の私は、同じ自転車を見ても違うものが見えています。

フレーム、タイヤ、路面、身体の動き、地形、風、地域の歴史、参加者同士の関係性。ひとつの自転車を見ても、無数の要素に分解して考えるようになりました。これはいつからだろう。そう考えると、一つの転機が思い浮かびます。

動画編集が教えてくれたこと
10年前から動画撮影や編集を始めました。最初は単純でした。撮影して、つなげるだけ。しかし、編集を続けるうちに、動画は単なる映像ではないことが分かりました。一本の動画の中には、映像、音声、BGM、ナレーション、エフェクト、テロップ、構図、ストーリーが重なっています。

さらに、その背後には、起承転結、見る人の感情、テンポがあります。つまり、一つの作品に見えるものは、実は多くのレイヤーの集合体だったのです。私は動画編集を通じて、「ひとつの塊を分解して考える」癖が身につきました。今振り返ると、この経験は非常に大きかったと思います。

山を見る目も変わった
その後、狩猟を始めました。しかし、狩猟によって変わったというより、既に変化し始めていた見方が、より強化されたのかもしれません。
昔なら、山は山でした。森は森でした。しかし、現在は違います。山を歩くと、尾根、谷、水、植生、獣道、風向き、人の痕跡を自然と観察しています。猪の痕跡を探しているときも同じです。猪そのものを見ているのではありません。猪が暮らせる環境を見ています。

地形と水の関係、人間活動の影響、放置された農地、炭鉱跡。そうした複数の要素を重ねながら、一つの風景を理解しようとしているのです。

 空き家も違って見える
先日、空き家について記事を書きました。以前なら、「空き家が増えた」で終わっていたかもしれません。しかし、今は、そこに暮らしていた人々の生活、炭鉱の歴史、人口減少、野生動物との関係、猫たちの居場所、自然への回帰。そうした時間の層まで見ようとしています。

空き家という建物を見ているのではありません。その背後にある物語を見ています。これもまた、解像度なのだと思います。

ブログが思考を整理した
もう一つ大きかったのはブログです。考えたことを文章にする。経験を言葉にする。なぜそう思ったのかを書く。それを10年以上続けてきました。
文章を書くためには、自分の頭の中を整理しなければなりません。感覚だけでは伝わりません。理由を探す必要があります。
つまり、ブログを書くことは、自分自身の思考を分解する作業でもあったのです。

自然が感性を磨いた
そして、最後に、自然の存在があります。厳木の山、川、炭鉱跡、獅子城、猪、鳥の声、風の匂い。
自然の中では、都市のように情報が整理されていません。自分で観察し、自分で意味を見つける必要があります。その時間が、感性を磨いてくれたように思います。

解像度を上げる旅
AIとの対話を通じて、自分自身の変化が少し整理できました。私は狩猟を始めたから変わったのではありません。旅行業を取得したから変わったのでもありません。
本質的には、世界を分解して見るようになった。それが大きな変化だったのです。動画編集、ブログ、自然との対話。それらを通じて、一つの塊の中にある複数のレイヤーを見る癖がついた。だから、空き家が面白くなった。炭鉱跡が面白くなった。地域の歴史が面白くなった。
そして、里山ガイドツアーで伝えたいのも同じことです。サイクリングやトレッキングは入口に過ぎません。本当に見てほしいのは、その土地の奥にある物語です。BULLITT SATOYAMA LABは、そのための実験場でもあります。私が何を見ているのか。なぜ、そう考えるのか。AIとの対話を通じて、その解像度を少し共有できれば、と思っています。

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