自転車人気はいつまで続くのか?

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ブリット野口です。

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

「コロナ禍と自転車」
新型コロナウィルスに振り回された2020年の自転車業界は、トレーニング機器を含めた自転車関連の売上が好調だった。5月の緊急事態宣言が明けた頃、閉鎖されたスポーツジムの代替や満員電車を避けた移動手段として人気が高まった。2021年は自転車というスポーツそのものの人気が高まりそうだ。

「コロナ禍でインドアトレーニングも変わった」
専用機器で固定した自転車を漕ぐと、端末に英国の風景が流れる。米国で開発されたスマートトレーナーは、自転車の後輪を外し、機器に取り付けるとペダルを漕ぐ速度に合わせて画面が動く。インターネット環境があれば、離れた場所にいる仲間とサイクリングも可能だ。

「売上高が前年比130%の自転車大手販売店」
某自転車販売大手の売上高は、4月は30%落ち込んだが、5月は前年並みに回復し、6月以降は前年比130%を突破している。
当店の実績は、ロードバイクの需要は減り、初心者向けのクロスバイクやマウンテンバイクの売上が伸びている。また、免許を返納した高齢者向けの電動アシスト三輪車や高額商品であるE-MTB(電動アシストマウンテンバイク)の販売台数が増え、新しいユーザーとの交流も増えている。

「2021年は売上低迷の予感」
2021年の自転車業界は需要に対して供給不足となる可能性が高い。環境意識の高い欧州では以前から自転車が多く利用され、新型コロナウィルスの感染拡大で自転車の需要が高まっている。イタリアでは5月に前年比60%増となる約54万台の自転車が売れている。そして、中国から欧州向けの販売が急増し、自転車製造メーカーへの部品供給が遅れ始めている。2021年は、国内への入荷数が減り、在庫を持てない当店のような小さな自転車店は、販売機会を失い、売上減少へ向かうのでは?と予測している。

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