七山カップ備忘録

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ブリット野口です。(この記事は大会運営の記録として作成した)

◆前日は快晴だった

事前エントリー39名から、当日キャンセル7名、最終エントリーは32名となった。(キャンセル7名は連絡あり)

◆安全を考慮してプログラム変更

降水確率100%が的中し、明け方から雨が降り続く。河川の増水を考慮して、2ラップへ変更という案で選手、オブザーバーにヒアリングをしたが、3ラップで様子をみることになった。競技がスタートしても雨が止む気配はない。観客は予想通り少なく、体験コーナーを縮小し、出展ブースや競技説明など、観客向けプログラムも省略した。

◆状況が変化していく

セクション①で、選手から危険な場所があるとの指摘を受け、マーカー位置を修正した。選手の待ち時間を短縮するため、しばらくセクションのパンチ係となり、渋滞を減らす。競技の中盤になって、河川の堰に設置したセクション④が、増水で危険な状態となり、3ラップ目はクローズとした。選手、オブザーバーの情報をもとに最終判断を下した。ゴール後、寒さで震えている選手を見て、閉会式も簡略化し、表彰も選手に商品を渡すだけにした。

前日は穏やかな天気で順調に作業は進んだが・・・。
セクション➃は大会終了後、濁流に飲み込まれた。

◆自然地形を走破するトライアル

スピードを競うのではなく、自然の地形を走破する技術を競うトライアルは、親子で一緒に楽しめる自転車競技である。一般の人が考えるほど危険なスポーツではない。仲間との練習、技量に応じたカテゴリーにエントリー、ステップアップ、という手順を踏めば安全である。今回、山口、福岡、熊本から12名の小学生が参加した。雨の中、家族で七山に来てくれたことに感謝したい。経験上、マウンテンバイク大会の半分は雨だ。雨でも走ることは、競技をする上で避けて通れない。雨の経験が、子供たちにとって有意義な時間となれば幸いである。

全ての資材を撤収し、実行委員長と記念撮影。

◆選手との交流も楽しみのひとつ

選手がゴールをすると、本部テントで減点の集計が始まる。その間にエキシビションを行うが、今回は観客がいないので省略した。撤収の段取りを考えていると、セクション①の撤収作業に選手が自発的に参加していた。選手の協力で、あっという間に撤収作業が終わった。前日の設営にも選手の協力があった。「トライアルの魅力を多くの人に伝えたい」という気持ちが選手に伝わり「一緒に大会を作っていく」という動きへ変化している。

前日の設営で、選手とスタッフが交流する場面が印象に残った。

◆最後に

七山カップは、選手、観客、地域のサポーター、出展者、スタッフ、多くの関係者に支えられ、開催している。トライ&エラーを繰り返し、仲間と過ごした準備期間は、有意義で贅沢な時間だった、と感じている。

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