パンプトラックと事業継承問題

Categorised in:

ブリット野口です。

西日本豪雨で崩壊したパンプトラック法面の復旧作業が年末から始まり、ようやく終わりに近づいた。しかし、これからが本番で、コースは人力で作業することになる。

重機オペレーターのバケット捌きを見ていると、AIと機械がリンクしても、まだまだ職人技には勝てないと思った。将棋や囲碁みたいに過去のデータが蓄積され、その中から最適なパターンを選び出す作業であれば機械が有利だが、足場が悪く、バランスをとりながら重機を操作するには、人間の感覚に頼る部分が多い。

土木系の労働者は高齢化で減少傾向であり、このままでは技術の継承ができないとの話だった。今回発注した地元業者も後継者はいないので「いずれ廃業になる」とのこと。

これからは、人口減少と共に「小さなこと」を頼める業者が減っていく。田舎で暮らすには、ある程度の道具を揃え、自分で補修しながら生きていくことを覚悟しなければならない。

Tags: