サイクリングッドの狙い

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ブリット野口です。

「サイクルピクニックの取材」
昨年12月に多久市のスローカフェで開催した「サイクルピクニック」から1ヶ月が経過した。その様子が「自転車の楽しさ」を伝えるフリーペーパー「サイクリングッド」に掲載されている。

そもそも、サイクルピクニックは「自転車の楽しさ」を「自転車に興味がない人に伝えるには?」から始まった。参加者は、ガイドとコミュニケーションをとりながら、レンタルバイクでサイクリングを体験する。そして、カフェで雑談し、体験を共有する。カフェではキッズバイク体験やワークショップも開催した。しかし、新規ユーザーの反応は鈍かった。

「シマノが小さなイベントを取材した理由」
スポーツバイクは世間に認知されたが、商品のコモディティ化も進み、ロードバイクの消費は落ち込んでいる。新たなユーザーを獲得しないと「イノベーションのジレンマ」に陥る。シマノはサイクリングッドを通じて自転車と一緒につくる健康的で豊かなくらしを提案し、電動アシストの普及へ繋げたいと考えている。
来客が少ない当店では、シマノが目指す「自転車がもたらす豊かさ」を多くの人に伝えることは難しい。集客力のあるカフェや雑貨屋へサイクリングッドを配り、身近な生活道具である自転車の活用を提案していきたい。

「自転車を通じて社会の問題を解決する」
自転車は免許不要で自由に走ることができる乗り物だ。ルールやモラルは必要だが、もっと気軽に、もっと自由に使いたい。今後も自転車と他の遊びを組合せ、新しい価値を生み出し、地域と人を繋ぎたいと思っている。因みに、サイクルピクニックは「ver.1.1」にファームアップし、新たなコンテンツを追加して開催予定である。

イノベーションのジレンマとは?
「業界トップ企業が顧客のニーズに応えて製品改良を進めた結果、新興企業によるイノベーションに遅れを取り、やがて需要を失う」現象を表す言葉である 。

サイクリングッドとは?
Cyclingood(サイクリングッド)は、「Health」(健康)、「Life」(生活)、「Social」(社会)の3つのテーマで、自転車がもたらす豊かさについてさまざまな情報を発信しているシマノの季刊誌のこと。

サイクリングッド24号https://bike.shimano.com/content/dam/productsite/shimano-japan/pdf/cyclingood/vol024.pdf

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