狩猟生活4年目に突入
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ブリット野口です。
「2024年11月15日は狩猟解禁日」
宮崎から厳木町に遠征に来ているベテラン猟師から「3日間で6頭のイノシシを捕獲した」と連絡があった。罠をかけた翌日に3頭同時に捕獲して「同時に罠に掛かると解体が大変だぞ」と宮崎訛りで言われた。去年から狩猟歴50年のベテラン猟師と情報交換をしているが、方言の理解が難しい。イノシシの生態に詳しく、質問に答えてくれるので親交を深めている。
「ジビエわくわく体験2024」
11月17日に多久市の食肉加工所「西多久テラス」でジビエ体験会が開催され、兼業ジビエハンターとして「狩猟の魅力」について話をした。
参加者に狩猟の基本を学んでもらい、くくり罠猟に必須の「痕跡調査」と「罠の設置」をフィールドワークとして体験してもらった。
予定より参加者が減り、ジビエに興味がある人だけが参加した体験会になったので、狩猟の本質を伝えることができた。
・イノシシを獲ることだけが狩猟の目的ではないこと。
・森と人が関わり、里山の景観を維持していること。
・木の実を食べたイノシシは「山の恵み」であること。
そして、森を観察し続けることが狩猟の基本だと伝えた。
また、自転車を使った獲物の搬出技術を紹介すると、参加者は驚いていた。森の中に大きな道具を持ち込めないので、軽量な道具を選ぶ必要がある。そして、そこにあるものを流用する知識も必要だ。
「イノシシの捕獲と搬出」
自転車やドローンを使った罠の見回りは昨年、動画を編集し、紹介したので、今回、捕獲技術として「保定と搬出」の動画を編集した。
捕獲したイノシシを森からソリで搬出し、サイクルトレーラーに積み込む。そして、電動アシスト自転車で牽引して自宅へ運搬する。そのあと、クルマに連結したカーゴキャリアで西多久テラスへ運搬する。
「生け捕り」のイノシシを食肉加工所に運ぶのは大変な作業だ。「イノシシを捨てずに活用すること」「ジビエを通して狩猟文化を伝えること」を肝に命じ、これからも兼業ジビエハンターを続けていきたい。