狩猟期間前に差がつく!くくり罠猟の準備と心構えとは?

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ブリット野口です。

いよいよ待ちに待った狩猟期間が近づいてきました。今回は、主に猪を対象とする「くくり罠猟」に焦点を当て、狩猟期間前に必ずやっておきたい準備について、初心者に分かりやすく解説します。

「準備」と聞くと面倒に感じるかもしれませんが、この時期の地道な努力が、シーズン中の成果に直結すると言っても過言ではありません。獲物を安定して捕獲し、安全に楽しむための準備と心構えを最後まで読んでください。

1. 狩猟道具の点検・整備
まずは基本中の基本、道具の手入れです。

➀罠本体の点検
前シーズンに使った罠は、サビや破損がないか、一つ一つ丁寧にチェックしましょう。ワイヤーにキンク(よじれ)がないか、止め金具はしっかり機能するか、バネの力は衰えていないか、念入りに確認します。特に、ワイヤーは消耗品と考え、少しでも不安があるものは交換しておくのが賢明です。

➁設置道具の確認
ストッパーを固定するレンチ、設置穴を掘るスコップ、ワイヤーを締めるためのペンチなど、必要な道具が全て揃っているか確認します。山で「あれがない!」と焦らないよう、事前にリストアップしておくと安心です。

➂ナイフの手入れ
万が一の時に使うナイフは、切れ味が命。シーズン前に研いでおきましょう。錆びている場合は、サビを落としてから刃を研ぐことで、切れ味が蘇ります。

2. 猟場の下見と情報収集
狩猟解禁日を迎えてから慌てて山に入るのではなく、事前に「目星をつけておく」ことが非常に重要です。

➀獣道の特定
猪は、基本的にいつも同じ道(獣道)を通ります。シーズン前に山に入り、地面の足跡や食痕、ヌタ場(イノシシが泥浴びをする場所)などを探して、「獣がどこを通っているのか?」を特定しましょう。この獣道こそが、罠を仕掛ける絶好のポイントになります。

➁植生の変化をチェック
季節によって、動物が好むエサや隠れ家となる場所は変わります。昨シーズンと比べて植生が変わっていないか、新たな畑や水源ができていないかなど、広範囲で観察することで、獲物の行動を予測するヒントが得られます。

➂他猟師や地権者とのコミュニケーション
地元の猟友会や地権者、あるいはその地域で狩猟をしている他の猟師さんと積極的にコミュニケーションを取ることも大切です。お互いの猟場を共有したり、獣の目撃情報を交換したりすることで、効率的な狩猟に繋がります。また、無用なトラブルを避けるためにも、誰がどこで猟をしているのか把握しておくことは非常に重要です。

3. 体力づくりとメンタルトレーニング
くくり罠猟は、想像以上に体力を使います。山を歩き、重い道具を運び、罠を設置する作業は全身運動です。

➀ウォーキングや登山
普段から足腰を鍛えておくことで、山での長時間の歩行に耐えられます。荷物を背負ってのウォーキングや、近所の低山での登山は最高のトレーニングになります。

➁正しい知識のインプット
くくり罠は、獲物の足をワイヤーで締め、捕獲する仕組みです。正しい知識がないと、動物に不必要な苦痛を与えてしまう可能性があります。罠の構造や設置方法、法令を改めて確認し、安全かつ倫理的な狩猟を心がけましょう。

4. 狩猟免許・登録証の確認と更新
➀有効期限のチェック
狩猟免許には有効期限があります。自分の免許証が期限切れになっていないか、必ず確認しましょう。

➁鳥獣保護管理事業計画の確認
毎年のように、狩猟のルールや捕獲できる鳥獣の種類、頭数などが変更されることがあります。お住まいの地域の最新の情報を確認しておくことが大切です。

まとめ
くくり罠猟は、獲物をただ捕獲するだけでなく、自然と向き合い、獲物の生態を理解する奥深い営みです。狩猟期間が始まる前にしっかりと準備をすることで、安全に、そして確実に成果を出すことができます。

このブログで紹介した内容を参考に、あなたも万全の状態でシーズンを迎えてください。
そして、自然の恵みに感謝し、安全で充実した狩猟生活を送りましょう!

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