【愛犬と里山を歩くための装備】狩猟・MTB・ハイキングで変わらない、私が本当に信頼するベースギア

Categorised in: , ,

【愛犬と里山を歩くための装備】
狩猟・MTB・ハイキングで変わらない、私が本当に信頼するベースギア

ブリット野口です。

佐賀県唐津市厳木町を拠点に、自転車店を営みながら、狩猟やマウンテンバイク、里山でのフィールドワークをライフワークとしています。

休日は愛犬と一緒に森へ入り、季節の変化や野生動物の痕跡を探しながら、里山で過ごす時間を楽しんでいます。

はじめに:愛犬と森へ入ると、本来の姿が見えてくる
ボタンひとつで快適な温度が保たれ、舗装された道を歩く毎日。便利な暮らしになった一方で、人も犬も「自然を感じる力」を使う機会が少なくなっているように感じます。

愛犬と一緒に里山へ足を踏み入れると、その表情は一瞬で変わります。落ち葉を踏む音に耳を澄ませ、風に乗ってくる野生動物の匂いを追い、鼻を地面に近づけながら森の情報を読み取っていく。

その姿を見ていると、「犬はやはり自然の中でこそ生き生きとする」と実感します。今回は、愛犬と山を歩くときに実際に使用している装備と、それらを長年使い続けている理由をご紹介します。

用途ごとに道具を変えない。それが私のスタイル
アウトドアというと、「登山用」「キャンプ用」「自転車用」と用途ごとに道具を揃えるイメージがあるかもしれません。しかし、私は、狩猟、MTB、そして、愛犬との里山ハイキングでも、ベースとなる装備はほとんど変わりません。

自然の中で本当に必要なのは、「安全に行動できること」「壊れにくいこと」「必要な道具へすぐアクセスできること」の三点。この基本は、どのフィールドでも共通です。

もちろん、足元や服装は季節や目的によって変えますが、長年使い続けている道具には、それぞれ理由があります。

バックパックはミステリーランチ
長年愛用しているのが、ミステリーランチ(MYSTERY RANCH)のバックパックです。選んだ理由は、独自の3ジップ構造。上からだけではなく中央から大きく開くため、リュックの底に入れたロープや救急用品、カメラなども素早く取り出すことができます。

山では、「どれだけ収納できるか」よりも、「必要な道具をすぐ取り出せるか」が重要です。狩猟でも、MTBでも、愛犬とのハイキングでも、その使いやすさは変わりません。私にとってミステリーランチは、荷物を運ぶためのバッグではなく、現場で確実に仕事をしてくれる道具です。

足元は用途によって選ぶ
唯一大きく変えるのが足元です。

狩猟や草刈りでは、藪や急斜面でも安心して歩けるハスクバーナのガーデンブーツや長年履き続けているエーグルの長靴を使用しています。

MTBでは、ペダルとの一体感を重視したビンディングシューズを使用しています。

自転車と身体が一体になったような感覚で走れるため、険しい里山のトレイルでも安心してラインを選ぶことができます。
そして、愛犬との里山歩きでは、ダナーライトを履くことがほとんどです。

このブーツは新品ではありません。ソールを交換し、修理を繰り返しながら、30年以上履き続けています。革が足に馴染み、歩くたびに安心感があります。壊れたら買い替えるのではなく、直しながら使い続ける。その積み重ねも、このブーツの魅力のひとつです。

季節によって変えるのは、ヘッドウェアとレイヤリング
一年を通して山へ入るため、季節に合わせて調整するのは主に被り物とウェアです。
春はパールイズミのサイクルキャップ。夏は日差しを防ぐTHE NORTH FACEのハット。秋はミステリーランチのキャップ。冬は暖かく蒸れにくいグラミチのニット帽。
ウェアはグラミチのパンツをベースに、モンベルやパタゴニアの機能性インナー、そして、サイクルウェアやワークマンの丈夫なウェアを組み合わせています。

近年の夏は暑さが厳しくなり、モンベルのファン付きウェア(空調服)も取り入れました。以前は必要ないと思っていましたが、暑さは体力だけでなく判断力も奪います。
快適に歩くためだけではなく、安全に自然を楽しむための装備として、今では欠かせない存在になっています。

愛犬の装備も、できるだけシンプルに
愛犬の装備も、人と同じ考え方です。余計なものは持たず、本当に必要なものだけを選んでいます。
ハーネスはFIELDMASTER ヘッドインハーネス。身体への負担が少なく、長時間歩いても動きを妨げません。

リードは10mのロングリード。巻き取り式ではなく、ロープを手で束ねて持つスタイルです。山では犬の動きが絶えず変化します。広い場所では長く、急斜面では短く、藪ではさらに短く。愛犬の動きや地形に合わせて長さを細かく調整できるため、巻き取り式よりも扱いやすいと感じています。

休憩では一体式の携帯用ウォーターボトルで水分補給。そして、ご褒美は自家製のジビエジャーキーです。里山でいただいた命を無駄なく活かし、愛犬にとっても最高のおやつになっています。

ロープワークが、愛犬との山歩きをもっと自由にする
山の中では、高価な便利グッズよりも、一本のロープと少しの知識が役立ちます。木と木の間にリードを固定したり、休憩場所をつくったり、簡単なタープを張ったり。
「自分で結び、自分で工夫する。」
その小さな手仕事が加わるだけで、愛犬との散歩は冒険へと変わります。便利な道具を増やすより、自分の技術を増やしていく。そんな山との付き合い方を、私は大切にしています。

里山は、人が関わることで豊かになる
里山は、手つかずの自然ではありません。薪を集め、炭を焼き、畑を耕し、狩猟をする。

人が手を入れ続けることで、多様な生きものが暮らせる環境が維持されてきました。
「自然を守る」のではなく、「自然と関わり続ける」。
その中で、人も犬も本来持っている感覚を少しずつ取り戻していく。

それが、私が里山へ通い続ける理由です。

【予告】里山ハイキングガイドツアー「野営 with DOG」
この秋から、愛犬と一緒に里山を楽しむ体験型ガイドツアーをスタートします。舞台は、ドッグラン付きのベースキャンプ。

一日一組限定で、愛犬と森へ入り、自然の中で過ごすための知識や技術を体験していただきます。ロープワークで愛犬との距離感を学び、獣道やイノシシの痕跡を読み解きながら森を歩き、最後は火を囲んでひと休み。歩く距離は約3km、高低差約50m。初心者の方や愛犬でも安心して参加できる内容です。

おわりに
このツアーでお伝えしたいのは、特別なサバイバル技術ではありません。本当に必要なのは、少しの知識と、少しの手仕事、そして、長く信頼できる道具です。

愛犬と一緒に里山を歩くと、普段の散歩では気づかない風の匂いや季節の変化、森の気配を感じられるようになります。そんな時間を通して、人も犬も自然との距離を少しだけ近づけることができる。
BULLITT SATOYAMA LABの「野営 with DOG」が、そのきっかけになれば嬉しく思います。

Tags: