【イノシシ生け捕り運搬】現場で止め刺ししない!「軽トラを使わない狩猟」を叶える自転車&ヒッチキャリア搬送と地域循環の仕組み | 自転車のことなら佐賀市鍋島のサイクルショップブリットへ

【イノシシ生け捕り運搬】現場で止め刺ししない!「軽トラを使わない狩猟」を叶える自転車&ヒッチキャリア搬送と地域循環の仕組み

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ブリット野口です。

狩猟や有害鳥獣捕獲の現場で、こんな課題に直面したことはありませんか?

「足場の悪い山奥で、大型のイノシシを止め刺しするのが危険・大変」
「現場処理だと十分な血抜きができず、肉質や資源価値が落ちてしまう」
「軽トラが入らない狭い林道や作業道から、一人でどうやって安全に搬出するか」

「狩猟=軽トラ必須」というイメージが強いかもしれませんが、実際の山現場では軽トラすら入れない悪路や狭隘路も少なくありません。また、山の中での現場処理はハンター自身の安全リスクだけでなく、せっかくの命(資源)の品質を低下させてしまう限界があります。

そこで、私たちが実践しているのが、「軽トラを使わない狩猟」と、その核となる「現場で止め刺しをせず、生け捕りのまま安全に搬出・運搬する」という選択肢です。
なぜ、軽トラを使わず生け捕り運搬にこだわるのか?
それは単なる運搬テクニックにとどまらず、「専用加工所へ最良の状態で届け、地域循環型ジビエとして価値を最大化する」ための最も重要で機動的な起点だからです。

今回は、自転車(軽車両・サイクルトレーラー)やヒッチキャリアを駆使した具体的な生け捕り運搬ノウハウと、それが繋ぐ持続可能なエコシステムの仕組みについて詳しく解説します。

1. なぜ「生け捕り運搬」が地域循環ジビエの鍵(キードライバー)なのか?
現場で止め刺しを行わず、生きたまま搬送することには、明確な3つのメリットがあります。
1. ハンターの安全確保:足場が不安定な山中で暴れる獲物に接近し、刃物を使うリスクを大幅に軽減できます。
2. 最高品質の肉質保持:山中で暴れさせて身を傷めたり内出血させたりせず、ストレスを最小限に抑えた状態で速やかに加工拠点へ持ち込めます。
3. 完全血抜きと衛生管理:環境の整った専用加工施設で適切な止め刺し・血抜き・解体を行うことで、臭みのない高品質なジビエ肉やペットフード加工が可能になります。
捕獲から加工・流通までのプロセスを一本の線で繋ぐことで、これまで廃棄や低利用に終わっていた地域資源を無駄なく循環させることができます。

参照:ブリットハンティングクラブが考える「厳木ジビエの価値」と「地域循環型の仕組」

2. 軽トラ不要!現場で役立つ機動的な「モビリティ生け捕り運搬」テクニック
軽トラなどの大型車両が入っていけない狭隘路や山中の作業道からの搬送には、機動性の高い「自転車(モビリティ)」と「サイクルトレーラー」の組み合わせが絶大な威力を発揮します。

2-1. 狭隘路・作業道からの「自転車・サイクルトレーラー」搬送
軽トラでは進入不可能な狭い林道や作業道でも、サイクルトレーラーを接続した自転車(またはE-bike)なら奥まで素早くアプローチできます。
足場の悪い山道でも重い獲物を手で引きずることなく、タイヤの転がり抵抗を利用して省力かつスムーズに搬出することが可能です。

2-2. 自動車での「ヒッチメンバーキャリア」安全積載
自家用車や乗用車で搬送する場合、車内に獲物を載せると臭いや汚れ、万が一の脱走リスクが発生します。
車両後部にヒッチキャリアを装着して積載することで、専用の軽トラを持たなくても車内を清潔に保ったまま、安全かつスマートに搬送できます。

3. 暴れさせない・脱走させない!確実な保定とロープワーク
生け捕り運搬で最も重要なのが「確実な保定」です。搬送中にイノシシが暴れて脱走したり、作業者が怪我をしたりする事故は絶対に防がなければなりません。
1. 過度なストレスを与えない縛り方:足留めや口縛りを的確に行い、暴れない体勢を作る。
2. 解結性(解きやすさ)のあるロープシステム:拠点到着時に危険を伴わず、迅速かつ安全に作業へ移行できるよう「引き解け構造」を組み込んだ結び方を採用する。

4. 中継拠点から加工所へ〜「狩猟と日常の融合」が叶えるエコシステム〜
山から引き揚げた獲物は、まず、自宅ガレージなどの中継拠点へ素早く持ち込まれます。
専用の狩猟車両(軽トラ)を用意するのではなく、自家用車や自転車を活用し、狩猟を日常の通勤や生活動線と融合させることで、一時保管・保冷・一次処理をスムーズに行う中継地点としてガレージが機能します。

参照:「狩猟と通勤の融合」自宅ガレージが中継地点となるリアルな暮らし

中継拠点を経由して地域加工所へ受け渡されたイノシシは、以下の形で地域に還元されます。
1.人間用の精肉・ジビエ料理
2.栄養価の高い愛犬用プレミアムペットフード
3.地元の樫炭・木炭を活用した調理熱源との循環
一頭の獲物をロスなく完全に使い切ることで、「捕獲=駆除(廃棄)」から「捕獲=地域資源の創出」へと意識と仕組みを転換しています。

5. 公道運搬における法令順守(コンプライアンス)とマナー
生きたまま公道で運搬する際は、プロの狩猟者・地域事業者として周りへの配慮と法令順守が欠かせません。
1. 公道での視線・衛生配慮:獲物が直接周囲から見えないよう、遮光シートや通気性の良いカバーで確実に覆います。
2. 道路交通法の遵守:ヒッチキャリアの積載幅や灯火類の遮蔽確認など、保安基準を満たした状態で運行します。
地域の皆様に安心・信頼される活動であることが、持続可能なジビエビジネスの基盤となります。

まとめ:確かな技術とシステムで、狩猟を地域の価値へ
「軽トラを使わない生け捕り運搬」は、単なる省力化や搬送のテクニックではありません。
機動的な道具(自転車・ヒッチキャリア)× 確実な技術(保定ロープワーク)× 柔軟な拠点(ガレージ・加工所)が一つに組み合わさることで、現場の安全と肉質の向上、そして、地域循環型ジビエビジネスを成立させるための欠かせないピースです。
地域資源としての価値を高め、命を未来の循環へと繋ぐ取り組みを、私たちはこれからも実践・発信していきます。

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